千貫森の財宝 |
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昔、この里の 尿前 の 関所 を通過して、しばらく行くと、 頻繁 に 盗賊 が 出没 する場所があり、多くの旅人たちを悩ませていた。その盗賊たちは、自分たちの アジト に 石室 を作り、旅人たちから 略奪 した財宝を隠した。その財宝の重さが 千貫 になったので、盗賊たちのアジトがある森は、“ 千貫森 ”と呼ばれるようになる。しかし、三百年ほど前、この盗賊たちは、“ 千願坊 ”という 修験者 に 呪われて 、全員が死亡してしまった。 この盗賊たちは、財宝を隠している石室の前に、 目印 として 白南天 の木を植えていた。里人たちは、この白南天の木を発見して石室に入り、盗賊の財宝を自分のものにして 長者 になることを夢見るようになる。 ある日、この里に住んでいた、“ 孫六 ”という者が、山仕事で千貫森に登ったところ、 綺麗 な 山百合 が咲いていて、良い香りを 漂わせて いた。「 綺麗な山百合だなぁ。そうだ、ここで 休憩 するか 」と言って、休んでいたところ、ふと、あたりを見ると、白い実をザクザクとつけた白南天の木を発見した。 孫六は、「 おぉ〜!これは、伝説の白南天の木だ!やったぁ〜!長者になったぞ! 」と 歓喜 して家に帰り、家族全員に 鋤鍬 を持たせて、再び、その場所に行ったのだが、白南天どころか山百合もなくなっていたという。 参考『 鳴子町史 上巻 』
現地で採集した情報
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“ 千貫森の財宝 ” 写真館 |
![]() ![]() ![]() これは、鳴子公園からの風景。
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尿前の関の一部が
復元
されている。
![]() ![]() これは、江戸時代末期ごろの尿前の関の想像図。
平成19年8月29日(火)掲載
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