尿前の由来

   昔、 源義経一行 が、この里に 滞在 したとき、突然、 北の方腹痛 で苦しみはじめたことがあった。北の方は、 亀若丸出産 して間もなかったので、「 出産の 疲労 が原因であろうから、薬を飲ませて、少し休ませたほうが良い 」ということになり、近くにあった の木の根に横になって休ませたのだが、まったく 治癒 する 気配 がなかった。

   義経一行が困り果てていると、 イカリ草 をくわえた が、その欅の木の から舞い降りてきて、北の方に、 口移し でイカリ草を含ませて飛び去った。すると不思議なことに、たちまち腹痛が治癒して元気になった。北の方が立ち上がると、今まで横になっていた場所には、 濡れた 薬師如来 像があった。

   その薬師如来像を見た 常陸坊海尊 が、「 これは、もったいない。もったいない… 」と 合掌 すると、義経は、「 ん〜、先ほどの鳩は、薬師如来の 化身 だったのか 」と言って、この里に薬師堂を 建立 して、その像を 祀った 。この腹痛のとき、北の方は、あまりの 苦痛 のために 尿漏らした ので、いつしか、 里人 たちは、この里を、“ 尿前 ”と呼ぶようになったという。

参考『 鳴子町史 上巻 』

現地で採集した情報



“ 尿前の由来 ” 写真館

このような道を進む。赤丸が、薬師堂。

これが、薬師堂。

平成19年8月29日(火)掲載