星の沼 |
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昔、この里に、大きな沼があった。その沼の中でも、“ 黒森山 ”という山の 麓 にある特に深い 淵 を、 里人 たちは、“ 黒森ヶ淵 ”と呼んでいた。 ある夜、 源義経 の 一行 が、その沼の 辺 を通ったとき、空に輝く星が、沼の水面に映っていた。 北の方 は、その美しい風景に心を奪われ、偶然、近くにいた里人に、沼の名前を聞いたところ、その里人は、「 黒森ヶ淵です 」と答えた。 北の方は、 家来 の片岡十郎に、「“ 黒 ”という言葉で表現するなんて、この沼の美しさには、 相応しく ないですね 」と話した。すると、十郎は、「 本当に、もったいないことです。鎌倉には、“ 星の海 ”と呼ばれている海もあるというのに 」と答えた。 それを聞いた北の方は、「 それは良い名前ですね。そうだ! この沼も、“ 星の沼 ”と呼んだ方が良いのではないですか 」と言った。 そのため、里人たちは、この沼を、“ 星の沼 ”と呼ぶようになったという。 参考『 鳴子町史 上巻 』
現地で採集した情報
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