大豆坂地蔵尊の由来 2

   昔、この里に住んでいた夫婦が、 お伊勢参り に行くことになったので、近所の 里人 たちに 事情 を話して、 意気揚々 と旅に出た。ところが、 大豆坂地蔵尊 の前を通ったとき、地蔵尊の裏に一人の貧しい男が 倒れて いた。

   その夫婦が、その男に、「 大丈夫 ですか? 」と聞くと、その男は、突然、「 すまないが、あなたの 母乳 を飲ませていただきたい 」と、その妻に頼んだ。この男の 哀れな 姿を見た妻は、「 やれやれ、 不憫 な方じゃ 」と思い、胸に手をあてて、母乳を飲ませようとした。

   すると、その病人と思われる男は、「 これはありがたい。でも、気持ちだけで 結構 です。私の の袋の中に、大金が入っています。あなたの優しい心に 感謝 して、それをさしあげます 」と言って、安心して深い眠りについた。

   大金を 譲渡 された夫婦は、「 これは夢ではないのか? 」と驚いたのだが、大豆坂地蔵尊から 授かった ものと思い、ありがたくいただいて帰った。その後、この夫婦は、この大金を 元手 にして 酒造り営み 、この里で一番の 長者 になったという。

参考『 三本木町誌 下巻 』

現地で採集した情報



“ 大豆坂地蔵尊の由来 2 ” 写真館

現在、大豆坂地蔵尊は、 大光寺 という寺が管理している。ちなみに、この土地は大光寺の土地ではなく、ある里人の私有地である。上の写真は、入口。
これが、大豆坂地蔵尊。かなり大きい。

なんとも 立派 な御地蔵さんである。

大豆坂地蔵尊は、平成23年3月11日の 地震 で大きな被害を受けた。
地震で大豆坂地蔵尊の 台座 に、ひびが入ってしまった。

あの地震が、どのくらい大きかったのかがわかる。

千年に一度の 災害 だというが…、どのように表現してよいものか…。平成23年10月5日現在、宮城県での死者は9487人、行方不明者は2090人である。
平成23年10月21日(金)掲載