経塚森 |
大崎市/三本木蟻ケ袋/一里塚 |
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昔、ある 飛脚 が、京の都に向かって走っていたとき、この里にある、ある森で、ある者が、その飛脚の前に立ちふさがった。その者は、この飛脚に、 「 おれは、 “ 法道丸 ” という東国一の 盗賊 だ。ここは、おれの 縄張り なので、持っている物を、すべて置いていけ 」 と叫んだ。しかし、この飛脚も負けずに、 「 私は、 “ イダテン ” という東国一の飛脚です。私は、急いで京の都に行かなければなりませんので、これで 失礼 いたします 」 と言ったかと思うと、その 素早い 走りで、どんどん、法道丸から遠ざかっていった。法道丸は、 必死 に、その飛脚を追いかけたのだが、飛脚の足が速かったので、とうとう、 見失って しまった。法道丸は、 「 畜生 ! 逃がしちまった ! ヤバイな、顔を見られた ! 」 と叫び、たいそう 悔しがった 。 その飛脚は、京の都に 到着 して、自分の 用事 をすませると、 役人 たちに、 「 私は、京の都に来る途中、法道丸という有名な盗賊に 遭遇 しました 」 と話し、その 詳細 な情報を提供した。すると、すぐに、役人たちは、法道丸を 逮捕 して、 火焙り にした。法道丸が処刑されて死んだ後、この里に住んでいた 信仰 の 厚い 行者 たちは、法道丸によって殺された旅人たちの 霊 を 供養 するため、この里にある、ある森の頂上に 経塚 を 築き 、八百巻の 経文 を 納めた 。そのため、いつしか、 里人 たちは、この経文を納めた森のことを、 “ 経塚森 ” と呼ぶようになったという。
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“ 経塚森 ” 写真館 |
![]() ![]() ![]() 平成24年1月31日(火)掲載
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