お仙と小太郎 |
大崎市/三本木 |
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昔、 上伊場野 の 広瀬 、 下伊場野 の 山崎 に、それぞれ、 狐 が 棲んで いて、それぞれの里の 里人 たちに、たいへん 可愛がられて いた。ある日の夜、ある里人が、暗い夜道を歩いていると、突然、道が明るくなった。その里人は、 「 おっ ! これは、 親切 な狐が、私が歩きやすいように、道を 照らして くれているんだな。ありがたい、ありがたい 」 と思いながら家に帰り、そのことを 家人 に話した。翌日、その 御礼 にと、道に食べ物を置いておいたところ、いつの間にか、その狐が持ち去っていた。 その後、それぞれの狐に子供が生まれ、その 可愛い 姿が、里人たちに 目撃 されるようになると、この 子狐 たちは、それぞれ、広瀬の “ 小太郎 ” 、山崎の “ お仙 ” と呼ばれるようになり、ますます、里人たちに可愛がられるようになった。やがて、大人に成長した子狐たちは 仲良く なり、 次第に 愛し合うようになったのだが、それを知った狐の親たちは、 「 そうか ! これは 良縁 だ ! めでたい ! めでたい ! 」 と言って 歓迎 し、めでたく結婚することになった。 結婚式の日の夜、この結婚を 祝う ために、小太郎側の客と、お仙側の客が、 提灯行列 をしたので、広瀬から山崎までの 田圃 一帯 が、 見事 に 提灯 の 灯火 で照らされた。この行列を見た里人たちは、 「 本当に不思議な景色だなぁ … 」 と 呟いて 、一晩中、この行列を見ていたという。 平成24年3月22日(木)掲載
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