高橋家と観音様 |
大崎市/三本木新沼/羽黒 |
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昔、この里に、 細倉鉱山 と 取引 をしていたため、 “ 金山 ” という 屋号 で呼ばれていた高橋家の屋敷があった。その高橋家に、突然、貧しい姿をした 白髪 の老人が、 杖 をつきながら 訪ねて 来て、高橋家の 当主 に 面会 を求めたのだが、当主が、その老人を窓から見たとき、たいそう身なりが貧しかったので、 家人 に、 「 当主は 留守 だと言って、 追い返せ ! 」 と命令し、 居留守 をつかって老人を追い返した。 家人が、当主に命令されたとおりにすると、その老人は、 「 そうか、そういうことか ! この屋敷の当主は、おれのことを 嫌って いるな ! 」 と叫んで、高橋家の屋敷を去った。老人が屋敷の門を出るとき、持っていた杖を東の方角に向けてさしたのだが、不思議なことに、杖を東に向けると同時に、老人の姿は 煙 のように消えてしまった。 その数日後、細倉鉱山が火災になり、その後、 次第に 細倉鉱山の経営も 不振 となったため、細倉鉱山と高橋家との取引もなくなってしまった。そのため、当主は、 「 あの老人は、高橋家が 信仰 している 篦岳 の 観音様 の 化身 だったのかもしれない … 。せっかく、危険を知らせてくれたのに … 」 と思い、ますます、篦岳の観音様への信仰を 厚くした という。
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“ 高橋家と観音様 ” 写真館 |
![]() ![]() 平成24年3月26日(月)掲載
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