縛り地蔵 2

   昔、 慈雲寺境内 で、「 今年も天候が悪いから、 不作 になるのかなぁ… 」と嘆き、 呆然 としている百姓がいた。すると、この嘆きを近くで聞いていた、お地蔵さんが、 次のような歌を詠んだ。

   泣くな騒ぐな秋まで待てよ、百に三 の米 食せる ( 百姓よ、そんなに泣き騒がずに、秋まで待っていろ。必ず、おれが、おまえたち百姓に、三升の米を食べさせてやる )

   その百姓は驚き恐れ、お地蔵さんに、「 どうか、今年こそ 豊作 になりますように… 」と、お願いをして帰った。 すると不思議なことに、すぐに天候が回復して、その年は豊作になったという。

参考『 多賀城市史 第3巻 民俗・文学 』

現地で採集した情報



“ 縛り地蔵 2 ” 写真館

これが、慈雲寺の入口。

入口の左側に、お地蔵さんが二つある。左の小さい方が、 縛り 地蔵。
これが、縛り地蔵。縛り地蔵は、子供の夜泣きを治す 霊験 があるのだが、この伝承では、なぜか豊作に霊験がある。
これが、慈雲寺の本堂。古くなったため、現在、建て替え中。
これが、新しい本堂。

平成18年5月10日(水)掲載