昔、この里に、
長者
が住んでいた。その長者が、この里を去るとき、たくさんの財宝を、この里のどこかに埋めたという。そして、次のような言葉が残された。
朝日さす、夕日輝く
コウガ
の
下
に、
漆
千杯黄金億々。
ある日、
放れ馬
が、この里の
沢
になっている一帯を駆けまわって帰ってきた。
里人
たちが、その馬の
後足
を見てみると、漆がべったりとついていた。「 もしかしたら、長者の財宝と噂されている、漆の
壺
を踏み抜いたのでは! 」ということになり、全員で探してみたが、結局、発見できなかったという。
参考『 多賀城市史 第3巻 民俗・文学 』
現地で採集した情報
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