志引石 |
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昔、この里に大きな石があって、通行の 邪魔 になっていた。 里人 たちが、数十人で、この石を動かそうとしたが、どうしても動かない。 困り果てていると、どこからともなく、ひとりの少女が現われて、 「 私が、その石を動かしてあげましょう 」と言った。 里人たちは、「 数十人でも動かなかったんだぞ。おまえにできるもんか 」と言って、 嘲り 笑った。 その少女は、どんなに里人たちに笑われても平気であった。そして、石に手をあてると、そっと目を閉じた。 すると不思議なことに、石は空中に浮かびあがり、二つに割れて地面に落ちた。 あまりのことに、里人たちは、 呆然 としていた。ふと気づくと、その少女の姿は消えていたという。 参考『 多賀城市史 第3巻 民俗・文学 』
現地で採集した情報
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