猩猩の復讐 1 |
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昔、この里に、一軒の酒屋があった。ある日、髪も顔も紅い 猩猩 がきて、たくさんの酒を飲んでいった。その猩猩は、 その後も店にきて酒を飲んでいったのだが、どこに住んでいるのか、誰も知らなかった。 「 いったい、あいつは、どこに住んでいるんだ?こっちが被害を受ける前に、殺してしまおう 」。 里の若者たちは、この猩猩の殺害を計画した。 その計画を、偶然、聞いていた老人がいた。その老人は、猩猩を 哀れんで 、この里から逃げるように 助言 した。しかし、猩猩は、「 おじいさん、ありがとうございます。でも、私は、もっと酒が飲みたい。 もし、私が殺されたら、 死骸 を、里の東南にある池に沈めてください。そして、おじいさんは、 末の松山 に行ってください。いいですね、末の松山ですよ 」と言った。 数日後、猩猩は、里の若者たちによって殺害された。 老人は、猩猩の言ったとおりに、死骸を池に沈めて、末の松山に行った。 すると、その六日後、この里は、大きな津波に襲われた。老人は、末の松山という 高台 にいたために助かったが、その他の 里人 たちは、すべて津波にのまれて死んだという。 参考『 多賀城市史 第3巻 民俗・文学 』
現地で採集した情報
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